2017/10/12

第27話 アイセラミック訪問記③「複数歯ダブルスキャンにおけるデジタル作業の工夫」








前回前々回と埼玉県坂戸市にあるアイセラミックさんとのデジタルを使用したお仕事のお話しでしたが、今回は最後です。

第26話 アイセラミック訪問記➁「プロビジョナルレストレーションのスキャン編」

第25話 アイセラミック訪問記①「支台歯模型のスキャン編」



前回は私の作製したプロビジョナルレストレーションのトランスファーでしたが、今回は私がいつもお仕事をしている歯科技工士の清水良介氏が作製した、2ndプロビジョナルレストレーションを私が口腔内で咬合調整して、それを一定期間使用して頂いたものを今回はダブルスキャンしました。






しかし今回は少しダブルスキャンにひっかりました。


少し今回のケースを簡単に説明させて頂くと、右上の第一大臼歯、第二小臼歯に2ndプロビジョナルレストレーションが装着されていて、第一小臼歯は少し大きめのインレーの形成がされています。



今まで通りダブルスキャンで行うはずでしたが、第一大臼歯と第二小臼歯の間がうまく分割できませんでした。(データ上の話です)









そのためもともとexocad(エグゾキャド)内にあるのぺっとした歯冠形態をまずデザインして、それにプロビジョナルレストレーションのデータを重ね合わせる様にして、データ上での歯冠の分割を行なうことが出来ました。






この様にいつも思いますが、デジタル作業の中のアナログテクニックとでも言えますでしょうか?


デジタルだからと言って全て誤差なしでいつもパーフェクトにいく訳ではない事を歯科医師の先生には理解して頂きたいです。


今回デジタル技工を担当して頂いたアイセラミックさんは技工派集団で、まず社長の花崎さんがとてもマニアックです。





写真は花崎さんが20代の時に作製した黒曜石を用いたカービングです。


巧すぎです。




所属されていた歯科技工士さんが作製した「歯」の花?みたいなものでしょうか。


少し気持ち悪いですがこちらもスゴい。


やっぱりデジタル技工には実際に造形できる技術が必要だと思います。




花崎社長ありがとうございました。


第28話に続く。

第28話 お詫びと訂正。京セラメディカルもTRIOS(トリオス)3の取り扱いをしております。











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